今回、初夏のさわやかなキャンパスを背景に、ヤングケアラーと青春をテーマに、学生たちと6分のミニドラマを制作した。なかなか学生たちの演技も達者で、ドラマ制作にはまだ不慣れな私たちではあるが、自分としてはそれなりに良いものができそうな予感はある。いま、学生が色補正をやっているが、5月末に映画祭に応募する予定だ。
今回もAIは以下のような箇所に少し活用している(生成AIは1と3のみ)。
- オープニングタイトルデザイン
- はめこみLINE画面の作成
- 他、実在だと問題のあるシーン(オチに関わるため明かせない)
- カーテンの柄をごまかす
- ゴミ袋など画面上の邪魔なオブジェクトの除去
脚本にはAIは使わないようにした。なんか自分たちの頭の中ではない別のところから余計な要素が入ってくるのが、ノイズになる気がしたからである。それぞれプロの領域ではたぶんこんな感じで、肝の部分にAIは使わないかもしれない。自分の考えや志向をストレートに反映させたくなるのである。
むしろ、こだわりのない部分というか、さっさと処理したい部分にAIを活用する感じだろうか。しかし、AIや生成AIの技術を分かっているのと分かっていないのとでは、映像制作のフローはだいぶ変わるだろうという気はする。例えば、今回はロケの時間が取れないため、ゴミ袋が背景に入っていることは分かってはいたが、あとでAfter Effectsで消そうと思いながらFIXで撮影しておいた(PANしたりクロスすると、消せなくなる)。
(2024/5/17)