大峰奥駈道登山

昔、大学時代にワンゲルの同期が大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の縦走に行っていて、いつか関西に戻ったら行こうと思っていた。1300年ほど前の奈良時代から歴史のある吉野と熊野を結ぶこの修験道は、いまや世界遺産(『紀伊山地の霊場と参詣道』2004年登録)にもなっている。

上りが結構きついコースだった(行者還トンネル西口コース)

しかしどうも効率ばかり重視してしまいがちな性格の私は、近畿最高峰の八経ヶ岳(はっきょうがたけ)だけさくっと往復してきた。学生時代のように無駄に長い日程でときには10日ものんびり山中を縦走するとかもうできない。

学生の頃は特に深く考えることもなく、体力、時間、集中力をすべてワンゲル活動に全振りしてしまっていたが、貴重な経験だったなと今にして思う。今はちょっと前ほど忙しくはないものの、さすがに足元もふらついてて、学生時代のように飛ぶように下山するとかも無理。

大峰奥駈道 八経ヶ岳山頂より 立ち枯れているシラビソ林(たぶん)
山頂の看板と錫杖(左)

帰りは天川村で天の川温泉という今風のデザインの温泉でのんびり汗を流し、高速道路をぶっ飛ばして帰ったわけだが、レンタカーを返すまでに時間があったので、その短時間を有効に使うために、帰るやいなやなぜかすじ肉を煮込んで、カレーの準備をして、洗濯機を回してから、レンタカーに戻ると、わずか10〜15分程度ハザードをつけていただけでセルモーターが回らなくなってしまっていて、返却時間に間に合わないという失態を犯す。

天川村 天の川温泉

これはさすがにJAFの人とも整備不良ですよね、と話したものの、もうちょっと余裕をもって行動しないといけないなと反省した。その後、早まって航空券を間違って買ってしまうという失敗もおかしてしまったし、我ながらもはやいい年してるんだから落ち着けよといいたい。いくらお金をむだにしてるんだと。

2021/10/26

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