地方創生と科学の番組

今年はたまたま地方創生の専門家の方と動画制作で協働できそうなので、地域やまちづくりをテーマに学生たちと活動をしたいと考えている。その方と打合せしていて、そういえば自分も自然番組や科学番組以外にも、「新日本紀行ふたたび」というドキュメンタリーもたくさん作っていたなと思い出した。もしかしたらサイエンスと地域取材が自分の二本柱なのかもしれない。

那智の滝(本文とは関係ありません)

地域がなぜ身近かといえば、私もそうだが誰でも登山やキャンプ、釣り、温泉旅行などで地方を訪れることはあるだろう。道の駅で特産品を買ったりもするし、博物館に寄ったりもする。田舎出身の人も多いし(私も姫路のはずれ出身)、多くの人にとっても地方創生は身近なテーマである。また歴史や地理、都市計画は当然として、地球科学や植物、動物学なども、地域風土とのつながりが深い分野だ。そうした地方と科学がクロスオーバーしたところを狙ってヒットしたのがNHKの「ブラタモリ」だろう。

ブラタモリの視聴者がみんな地理や地形学が好きかというとそうではなく、入り口は旅したことのある地域やなじみの地域、自分の住んでいるエリアだからということでまずは見る。そして、あの特徴的な岩にはこんな意味があったのかと改めて感動する。一般市民の「旅や観光」という身近な文脈から、地球科学や歴史学に巧みに誘うところがあの番組のすごいところである。またまったく予備知識ゼロで臨むというタモリもすごいが、専門家を含めて完璧に準備する制作陣もすごい。

というわけで、今年は地方創生に関わる動画を作っていこうかと考えているところだが、可能ならば科学技術要素も時々入れてブラタモリ的な演出を狙っていきたい。

2023/2/28

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